知ってから行きたい♪京都南禅寺の見どころと歴史

京都・東山にある南禅寺は、700年以上の歴史を誇る古刹。現在ではとくに桜や紅葉の名所として有名で、シーズンになると多くの観光客が訪れます。歴史やアクセス、見どころ、周辺の楽しみ方やランチにおすすめのお店まで、南禅寺の魅力を余すことなく紹介します。
pbook 2016.09.15

南禅寺ってどんなお寺?

南禅寺

出典元:Instagram

南禅寺は、離宮・禅林寺殿として亀山上皇によって建てられました。1289年出家し法皇となった亀山上皇は、1291年には禅林寺殿を禅寺とし、南禅寺という名前に改めました。それ以来南禅寺は、京都はもちろんのこと、日本のすべての禅寺の中でも最も高い、別格の格式を誇る寺として位置づけられています。

室町時代に入ると、火災や応仁の乱によって南禅寺はその伽藍のほとんどを失います。しかし、江戸時代になって徳川家康の側近であり「黒衣の宰相」とも呼ばれた以心崇伝が入寺。これをきっかけに再建が進み、ほぼ現在の姿に近い南禅寺が生まれました。

南禅寺の紅葉

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現在は、南禅寺は特に秋の紅葉が有名です。しかしこのほかにも、春は水路閣の桜、夏は池の蓮、冬は名物の湯豆腐など四季それぞれの楽しみを味わうことができます。

また、南禅寺では坐禅会や写経会も行われています。観光はもちろん、寺院ならではの自分と向き合う時間を持つことができるのも、南禅寺の魅力のひとつ。

さらに、南禅寺周辺には疎水や哲学の道など、散策や観光にぴったりの場所もあります。ぜひ、ゆっくりと時間をかけて楽しみたい京都の観光名所のひとつです。

【スポット情報】
・住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町
・TEL:075-771-0365
・拝観時間:12/1~2/28は8:40~16:30, 3/1~11/30は8:40~17:00 (拝観受付終了は拝観終了20分前)
・拝観不可期間:12/28~12/31
・HP:南禅寺

南禅寺へのアクセスは?

南禅寺へのアクセス

出典元:Instagram

南禅寺への主なアクセス方法は、京都市営バスもしくは京都市営地下鉄を利用することです。自家用車でのアクセスはあまりおすすめできません。南禅寺には専用駐車場がありますが、紅葉の時期はあっという間に満車になってしまいます。

また、周辺道路も非常に混雑しやすくなります。ゆっくり観光を楽しむなら、バス・地下鉄を利用するのがベターです。

京都市営バスを使ったアクセス方法

南禅寺へのアクセス

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京都市営バスを使う場合、JR京都駅から京都市営バス5系統「銀閣寺・岩倉」ゆきに乗車し、「南禅寺・永観堂道」で下車します。

所要時間は、バス乗車時間が約35分、下車後は徒歩約10分です。バスの本数は時間帯にもよりますが、だいたい1時間に6~9本。それほど待たずに乗ることができます。運賃は大人230円(2016年9月現在)。

ただし、観光シーズンはバスも道路も混雑が予想されます。なるべく混雑は避けたいという方は、地下鉄を利用したほうがいいかもしれません。

京都市営地下鉄を使ったアクセス方法

南禅寺へのアクセス

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京都市営地下鉄を利用する場合は、まずJR京都駅から地下鉄烏丸線宝ヶ池方面に乗車。烏丸御池駅で東西線に乗り換え、蹴上駅で下車します。所要時間は、地下鉄に乗っているのが乗り換え含め約20分、蹴上駅から徒歩約10分です。運賃は大人260円(2016年9月現在)。

地下鉄東西線の車両はやや小型のため、観光シーズンには混雑することも。しかし、道路渋滞がないぶん、バスよりはこちらのほうが比較的スムーズに移動できるのではないかと思います。

また、蹴上駅から南禅寺までの道には、レンガ造りのトンネル「ねじりまんぽ」(写真)などの見どころもあるので、歩いていても飽きません。

南禅寺の見どころ

南禅寺

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四季折々に美しい顔を見せてくれる南禅寺。そんな南禅寺の見どころをご紹介します。ここを見ずして南禅寺は語れません!

山門 │ 「絶景かな、絶景かな」の伝説が生まれた場所

南禅寺の三門

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南禅寺の三門は、武将の藤堂高虎が大坂夏の陣で戦死した家臣たちを弔うために寄進したもの。日本の三門の中でも3本の指に入ると言われている堂々とした門で、国の重要文化財にも指定されています。

ちなみに、三門は悟りにいたるために通過しなければいけない3つの関門を意味しています。それは、空門、無相門、無作門。それぞれ、一切を空と観ずること、一切に差別相のないことを観ずること、その上で願求(がんぐ)の念を捨てることを意味しています。この3つを合わせて、三解脱門と呼ばれることもあります。

南禅寺の三門は2階建てになっていて、2階部分からは京都市街を一望することができます。ちなみに、盗賊の石川五右衛門がここに上って「絶景かな、絶景かな」と言ったという有名な伝説がありますが、これは後世の創作。三門ができたのは、石川五右衛門が処刑されてから30年余りあとのことです。

2階にはまた、釈迦如来像や十六羅漢像、徳川家康や藤堂高虎の像、大坂夏の陣で討ち死にした家臣の位牌なども置かれています。天井には狩野探幽が描いた天人の絵もありますので、京都市街や境内の眺めを堪能したらぜひこちらもじっくり眺めてみてくださいね。

水路閣 │ 景観を大切にする京都の心意気

南禅寺水路閣

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京都を舞台にしたドラマや映画のロケにもよく使われる水路閣。三門をくぐってすぐ向かって右の道を歩き、正因庵という塔頭の角をさらに右に入って行くと見えてきます。

水路閣は、レンガづくりのアーチ上の水道橋。周囲には桜や紅葉も多く、春の桜と秋の紅葉シーズンには多くの観光客で賑わいます。水路閣は滋賀県の琵琶湖から疎水を通って流れてきた水を通すために、1888年に作られました。ちなみにこの上を流れる水は哲学の道へと流れていきます。その水量は毎秒2トンになるのだとか。

水路閣建築当時、南禅寺は、景観を損なうとして建築に反対しました。そのため、南禅寺や周囲の景観に溶けこむよう配慮してこのようなデザインになりました。京都はお店の看板ひとつとっても景観に配慮することが求められる街ですが、明治の頃からそのような流れはあったのですね。

方丈 │ 御所の雰囲気ただよう名勝

南禅寺方丈

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方丈とは、住職が住む建物のこと。南禅寺の方丈は、国宝にも指定されている由緒ある建物です。メインである大方丈と、その背後にある小方丈の2つの建物から成り立っています。

大方丈は、1611年に御所の建物を下賜されて再建されました。寺伝によると清涼殿、つまり天皇の住まいを移築したものだと言われています。それぞれの部屋の様子や欄間にほどこされた彫刻などに、宮廷風の華やかさを感じることができます。

小方丈は、伏見城の遺構を移築したものと伝わっています。こちらの見どころは、狩野探幽作と伝わる障壁画です。

方丈にはまた、江戸時代初期の作庭師として有名な小堀遠州が手がけたと言われる石庭「虎の子渡しの庭」もあります。枯山水の庭で、築地塀とその前に配置された樹木、苔、石庭に禅寺らしい静かさが漂います。名勝にも指定されていて、石庭好きな方は必見です。

南禅寺周辺にはどんな見どころがあるの?

南禅寺周辺情報

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南禅寺周辺には、南禅寺以外にも多くの観光スポットがあります。とくにおすすめの場所を2つ、おすすめのシーズンと合わせてご紹介します。

永観堂 │ 紅葉シーズンならここはゼッタイ!

永観堂

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紅葉シーズンに南禅寺に来たら、ぜひあわせて訪れていただきたいのが「永観堂」。南禅寺の北側にある紅葉の名所です。所要時間は徒歩約10分。紅葉を見ながら歩いているうちにすぐに着く距離です。

永観堂の見どころは、境内にある放生池。池を取り囲む紅葉が水面に映り込む様子は、時間を忘れていつまでも眺めていたい美しさです。また、本堂に安置されている阿弥陀如来立像、通称「みかえり阿弥陀」も必見。

優しくこちらを振り向いているかのようなたたずまいや表情に心が癒やされます。

永観堂

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また、永観堂には三鈷の松(さんこのまつ)と呼ばれる松が生えています。通常の松葉は葉が2本ですが、三鈷の松の松葉は3本あるのが特徴。三鈷の松の葉は財布に入れておくとお金が貯まると言われています。

永観堂の御影堂から阿弥陀堂へ向かう廊下の横に生えているので、永観堂に行ったらぜひこの三鈷の松の葉を探してみてくださいね。

【スポット情報】
・住所:京都市左京区永観堂町48
・TEL:075-761-0007
・拝観時間:9:00~17:00(受付終了16:00)(秋季は夜間拝観有り)
・HP:永観堂

哲学の道 │ おすすめは桜&初夏の時期。最近は猫でも人気♪

哲学の道の桜

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南禅寺から永観堂を通り、さらに歩くと哲学の道に出ます。ここは桜で有名な場所。満開の桜並木も綺麗ですが、南禅寺の水路閣から流れてきた疎水の水に散った花びらが浮かんでいる様子もまた風情があっていいですよ。

哲学の道の散策におすすめの時期はもうひとつあります。それは、5月下旬から6月上旬にかけての初夏の夜。哲学の道の疎水はゲンジボタルとヘイケボタルの生息地のため、ホタルが飛び交っている様子を見物することができるのです。夕食をとってから、ゆっくりと哲学の道を歩いてみてくださいね。

哲学の道の猫

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また、哲学の道には最近猫がたくさん暮らしています。どの猫も比較的人懐っこいので、猫好きな方にはたまらないエリアにもなっていますよ。

【スポット情報】
・住所:京都府京都市左京区
・TEL:075-672-7766(京都市上下水道局水道部施設課)
・参照元:京都観光Navi

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