玄界灘の自然と歴史の島を歩こう!福岡・大島オルレ

今、九州ではオルレがブームです。オルレとは韓国済州島発祥のスポーツ。自然豊かなところで行うトレッキングコースの総称で、自然豊かな九州でも徐々に人気が出てきました。今回は福岡県宗像市にある玄界灘に浮かぶ歴史ある自然豊かな大島の人気のオルレコースを巡ってみましょう。
pbook 2016.09.28

韓国・済州島で始まったオルレの姉妹版「九州オルレ」とは?

大島オルレ

出典元:Instagram

皆さん、「オルレ」という言葉を聞いたことがありますか?もともとは韓国の済州島の方言で「通りから家に通じる狭い路地」という意味です。

近年、韓国では空前のトレッキング・ブーム。自然豊かな済州島へ行ってトレッキングをする人も増え、海岸や山を細くて小さなオルレを自分のペースでゆっくり歩いて巡っていくスタイルがトレッキングの中心コースとなり、オルレという言葉もトレッキング・コースの総称として使われるようになりました。

九州オルレは、このようなオルレ・ブームを背景に誕生しました。九州には美しい四季が感じられる山岳ルートや温泉も多く、年々新たなコースができています。

自然を保ちながら観光客を誘致し歴史と文化を感じてもらいたいということで、2016年9月現在、沖縄を除く各県に合計17コースもあるんですよ!自分で歩くことにより、その土地の本当の姿や魅力を発見できます。

まずはオルレの歩き方を覚えておきましょう

大島オルレ

出典元:Instagram

ゆっくりと自分のペースで自然を楽しみながら歩くオルレでは細い山道や田畑のあぜ道、一部住宅地も通ります。外国からの参加者も多く、オルレ・コースの地図も日本語のほか、英語、韓国語、中国語(簡単字・繁体字両方)があります。

しかし、地図だけでは分かりづらいのでコース上には次のような標識が設置してあります。

大島オルレ

出典元:Instagram

「リボン」はオルレのコースの目印です。青いリボンは正方向スタートの、赤いリボンは逆方向スタートのコースを示します。もし、暫く歩いてもリボンが見当たらないときはコースから外れていますので最後にリボンを見かけた地点に戻って正しいコースを探しましょう。

なおこの赤と青は日本を代表する鳥「朱鷺(とき)」の頭と足の色でもあります。

馬の形をした標識は「カンセ」といいます。馬の頭が進行方向です。

こちらもオルレの標識です。九州オルレを表すアルファベットの「K」を模した矢印です。青の矢印は正方向スタート、赤の矢印は逆方向スタートの進行方向を表します。

時には地面の石に矢印がペイントされている場合もありますよ。見落とさないように。

マナーを守りながら無理をせず、周辺の自然をゆっくり楽しんでください。なおオルレ各コースの地図は九州観光推進機構のホームページからもダウンロードできますよ。

【基本情報】
・名称:九州観光推進機構
・住所:福岡市中央区渡辺通2丁目1−82
・TEL:092-751-2943
・HP:九州旅ネット

自然と歴史の島 大島

福岡県宗像市にある大島は、面積が7.17立方キロメートルで周囲約15kmの福岡県で一番大きな島です。冬場に強い北風が吹くため民家は島の南側に集中しています。

小高い山が多く自然が豊かで、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界遺産暫定リストに記載された歴史ある島です。

島へのアクセスは、JR鹿児島本線「東郷駅」から西鉄バス神湊波止場行に乗り「神湊港フェリーターミナル」で下車、そこから1日7便あるフェリーで大島へ渡ります。乗船時間はフェリー「おおしま」が25分、旅客船「しおかぜ」が15分です。

大島オルレを歩いてみましょう

大島オルレのコースは全行程11.4km、所要時間は4~5時間となっています。起伏が多く中~上級者向けのコースです。

それではコースを見てみましょう。

スタートは大島港フェリーターミナル

フェリーが到着するターミナルからスタートです。大島発の最終便フェリーが18:00に出るので、大島へ渡るのは午前中のなるべく早い時間帯の便がよいと思います。

フェリーを降りたら桟橋をまっすぐ進み、左側に曲がります。これから先は地図を見ながら、曲がり角やルート途中にはオルレの標識がありますので確認しながら進みましょう。

宗像大社中津宮で安全祈願

大島オルレ

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フェリーターミナルから300mほど歩くと中津宮神社へ到着します。三女神を祀る宗像大社は、九州本土側に辺津宮、10km離れた大島に中津宮、さらに沖にある沖ノ島に沖津宮があります。

ここは湍津姫神(たぎつひめのかみ)が祀られていて、境内には七夕伝説が伝わる天野川が流れています。まずはここで大島オルレの安全を祈りましょう。

大島オルレ

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参拝が終わったら神社の奥の階段を登っていよいよ山道に入ります。

【基本情報】
・住所:福岡県宗像市大島1811
・TEL:0940-72-2007
・アクセス:大島港フェリーターミナルから300m
・HP:宗像大社

大島最高峰 御嶽山山頂展望所

大島オルレ

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神社裏から大島の最高峰である御嶽山の登山道へ入り山頂へと登っていきます。神社から山頂までは標高差224m、距離1.2km、大島オルレで一番険しい登り坂です。

山頂には展望台があり、天気が良ければ福岡タワーや北九州市の工場群、さらには壱岐対馬まで望むことができます。

この後、緩やかな下りの椎茸山登山路を抜け、比較的傾斜が少ない山林や竹林の多い中津和瀬林道を歩きます。

絶景スポット 風車展望所・砲台跡

大島オルレ

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スタートしてから5.5km、竹林は終わり整備された遊歩道になります。そこを歩いていくと見えてくるのが写真手前の砲台跡と奥の風車展望台です。

大島オルレ

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砲台内部からの景色です。砲台は昭和11年に九州北部沿岸防衛のために4基設置されますが1度も使うことはありませんでした。

この周辺は玄界灘を一望でき、春には菜の花、夏はヒマワリ、秋にはコスモスが満開にある絶景スポットです。

この後再び山林の中へと入り旧軍道を歩きます。

神ノ島を拝む場所 沖ノ島遥拝所

大島オルレ

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旧軍道は島北側の入江へと通じ、そこにあるのが沖ノ島遙拝所です。スタートから8.2km地点です。

ここから沖へ50km先に神の島と呼ばれる女人禁制の「沖ノ島」があり、この遙拝所は沖ノ島へ行くことができない女性が宗像大社の沖津宮を参拝するために建てられたのです。天気が良ければ沖ノ島が見えますよ。

この後は島の中央付近の南北に走る道を通り、民家が集まっている地域に入ります。

人気の観光スポット かんす海水浴場

スタートから10.4kmの地点には大島小学校と中学校があり、さらに200m進むと海岸に出ます。

大島オルレ

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ここは、かんす海水浴場で、夏には島外からも多くの人が訪れる人気の海水浴場です。朱色の鳥居がある小さな島は「夢の小夜島」で、引き潮になると大島と陸地が繋がります。

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