日本とは全然違う!プライベートを大切にするオランダ人の働き方

日本では今、長時間労働や過労死などの問題が大きく取り上げられていますが、対照的にヨーロッパの先進国であるオランダでは多くの人があまり残業せず、プライベートの時間を大切にしています。オランダ人の仕事に対する考え方や、オランダ人の国民性について、日本と比較しながらご紹介します。
pbook 2016.10.28

オランダ人にとって「仕事」とは

オランダの風景

出典元:Instagram

ヨーロッパの先進国は、日本に比べてワークライフバランスがしっかりしており、労働生産性も高いイメージがあります。

実際のところはどうなのでしょうか?

オランダ在住の筆者が、「オランダ人と仕事」について現地で生活しながら感じたことをまとめました。

オランダ人の仕事ぶり

店員と客は対等であるという考え

カフェでの一場面

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これはオランダに限らず言えることですが、日本の接客レベルやサービスの良さに比べると、オランダで受ける接客の質はあまり高くありません。

日本では多くの場合、たとえ時給700円ほどのアルバイトでも「お客様は神様」というような教育を受けますが、オランダでは基本的にサービスと金銭の対価は比例するという考えがあり、対価以上のサービスを提供することはまれです。

そのため、スーパーのレジの店員も、ファストフード店の店員も、必要以上に笑顔で接客したり、お客さんにへりくだったりはしません。

マーケットの客と店員

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さらに、店員と客である前に、「人と人」であるという考えが根付いているため、接客業であっても対等な立場でお客さんと向き合います。

日本のサービスに慣れていると、はじめはオランダでの店員のそっけなさに戸惑うこともありますが、オランダ流接客も見方を変えればよい部分もあります。

サービスを受ける側としては、確かに日本の質の高いサービスに勝るものはないかもしれません。

カフェの店員

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ですが働く側として考えると、時給以上の仕事ぶりを要求されず、労働者である前に「人」として認められているというのはとても働きやすい環境です。

もちろん仕事ですからそれなりのストレスはありますが、それでも日本のように「過労死」につながるようなことはあまり考えられません。

また、一定の距離がある日本の接客と比べて、フレンドリーで個人的に仲良くなりやすいのもオランダ流接客の良いところです。

 

オランダ人の仕事は適当?

オランダのマーケット

出典元:Instagram

海外ではよく、「時間にルーズ」だとか、「仕事が適当」などという話を耳にしますが、オランダではどうでしょうか。

まず、オランダ人はわりとしっかりと時間を守ります。
もちろんこれも人によりますが、30分以上遅刻してきて謝らないなんていう人には遭遇したことはありません。

約束の10分ほど前に待ち合わせ場所に来て待っているなんて人もいます。

出典元:Instagram

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その点では、日本人に近い時間感覚だといえます。
ただし、仕事ぶりは日本人の方が丁寧なのかなと感じる部分があります。

「連絡する」といってそのまま連絡が来なかったり、役所でも書類のミスが頻繁に発生したり、
あまり細かいことは気にしないという国民性がそのまま仕事に反映されているという印象です。

 

家族との時間を大切にするオランダ人

18時には家族そろって夕食

テーブル

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オランダ人はあまり残業をしません。
遠くへ出張に行って帰りに渋滞に巻き込まれた、というような理由がない限り、大抵は18時前には帰宅し、家族そろって夕食を食べます。

そのため父親が子どもたちと接する時間が長く、日本のように「平日はパパに会えない」ということはありません。

帰宅後も余裕があり、家族で団らんし、子どものお風呂や寝かしつけは父親の仕事という家庭も多いようです。

 

フレキシブルな労働環境

オフィス

出典元:flickr

オランダではワークシェアリングが進められ、フルタイム・パートタイムともに同一賃金、同一条件で働くことが可能です。

日本ではパートタイムというと不安定な立場で、賃金も低く設定されていますが、オランダの場合はパートタイムでもフルタイムと同じように各種手当や休暇がもらえ、立場も保証されています。

パートタイムといえど、雇用条件は正社員と同じで単純に労働時間が短いだけどいうことになります。

そしてフルタイムからパートタイムへの切り替えや、その逆もフレキシブルにできるようになっています。

そのため、夫婦で育児に集中したいと思えば、両親どちらもパートタイムに切り替え週4日ずつ働き、週3日は家にいるというライフスタイルも可能なのです。

 

幸福度の高い子どもたち

bakfiets

出典元:flickr

ユニセフの調査によれば、オランダの子供は先進国29ヶ国の中で最も幸福度が高いといわれています。
(参考:先進国における子どもの幸福度)

そこには上記で説明した労働環境のフレキシブルさが関係しています。

父親の帰宅時間が早く、またパートタイムであれば平日父親が子どもの面倒を見ることもあり、子どもと父親が一緒に過ごす時間がほかの国に比べて長いのです。

夫が育児に積極的なため、夫婦仲も悪くなりにくく、結果的に家庭が円満にまわっていきます。

父親も母親も同じように子どもと関わり、コミュニケーションを充分にとれることが、子どもたちが健やかに育つための秘訣ともいえます。

 

オランダ人が倹約家と言われる理由

オランダのスーパー

出典元:flickr

一般的に、質素で倹約家なイメージのあるオランダ人。
実際のところ、確かにあまり贅沢はせず、物もお金も大事にします。

スーパーのセール品はきめ細かくチェックし、安いときにまとめ買いしていくオランダ人をよく見かけますし、服装もリーズナブルなファストファッション中心でブランドものにこだわるという人は多くない印象です。

前述のとおり、オランダではワークシェアリングが進み、また税金も高いため一人ひとりの給料の手取りは余り多くありません。

そのため、オランダ人の生活は自然と質素にならざるをえないようです。

公園でくつろぐオランダ人

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しかし、税金が高い分社会保障はしっかりしており、きちんと税金や保険を払っていれば医療費や教育費はほぼ無料。

普段の生活ではあまり贅沢はできないけれど、その分ささやかでも安定した暮らしが保証されているというのはある意味理想的かもしれません。

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