やってはいけない敏感肌の洗顔ワースト5!あなたの洗顔は大丈夫?

肌が刺激に対して過剰に反応する敏感肌。化粧品で肌がかゆくなったり痛みを感じたり、かぶれたりといったトラブルが起こりやすい肌の方に参考にしてほしいスキンケアの方法をご紹介します。
Palette編集部 2019.06.10

敏感肌とは?

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肌が刺激に対して過剰に反応するのが敏感肌です。
例えば、化粧品で肌がかゆくなったり痛みを感じたり、かぶれたりといったトラブルが起こりやすい肌は敏感肌であるといえます。
また、自分で刺激とは思わなくても、空気中の浮遊物や自分の髪の毛や汗などに反応することもあります。
すぐに皮脂が出てべたついたり、ニキビができやすかったりするのも敏感肌です。

なぜ敏感肌になるの?


こんな困った敏感肌には、悩まされている人が多いにも関わらず、敏感肌の直接の原因は分かっていません。
ただし、敏感肌は、肌のバリア機能が低下している状態であるという事が分かっています。
肌のバリア機能とは、肌表面を刺激から守り、健やかに保つために肌に備わっている機能のこと。
肌表面の角質層に存在する、角質細胞間脂質が減ったり角質細胞の水分量が減ったりすることで、肌のバリア機能は低下していきます。

敏感肌でやってはいけない洗顔ワースト5

それでは、敏感肌を悪化させる恐れのある“やってはいけない”洗顔方法を5つ見てみましょう。

①洗顔しない

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肌の調子が悪いからといって、顔を洗わないのはNG。
肌に付着した刺激の元となる可能性のある空気中の浮遊物や、古くなった角質、皮脂などを落すためにも朝晩の洗顔は欠かさないようにしましょう。
また、ローションタイプのクレンジングで拭き取って洗顔の代わりとする、というのも避けたほうが良い事の一つ。
コットンで拭き取る事そのものが、刺激ですし、拭くだけでは汚れが十分に落ちきるとはいえないからです。

②ゴシゴシこする

次に、顔を洗う際にゴシゴシと手のひらで強く擦るように洗う事もやめましょう。
手ではなく、洗顔用のブラシや、スポンジなどを利用することもやはり敏感肌には強すぎる刺激です。
このような洗い方をすると、過剰にはがされた角質を補うために肌のターンオーバーが過剰に。
結果として、肌表面には弱く未熟な状態の角質層が出来上がります。
角質層が未熟なため、ちょっとした刺激に対して過剰反応するようになる、という悪循環に陥るのです。

③普通の石けんで洗う

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普通の石けんは安心、という思い込みがあるかもしれません。
石けん自体は悪いものではありませんが、敏感肌にとっては洗浄力が強すぎるのが困ったところ。
おそらく、石けんで顔を洗った後は、肌が突っ張るような乾燥を感じるでしょう。
このような極度の乾燥状態では、例え普通肌だとしてもトラブルを招きます。

④お風呂のお湯で洗う

お風呂のお湯も要注意の一つ。
湯船につかった時に心地よく感じるお湯はだいたい40度程度です。
40度は敏感肌を洗うには少し高めの温度です。
湯船から出た後に体から湯気が上がるのを、温泉などで見かける事があるでしょう。
この時に、湯気と一緒に肌の水分も空気中に奪われてしまい、敏感肌の乾燥を進ませます。

⑤ピーリングやスクラブで洗う

肌の角質をはがす効果のあるピーリングや、小さな硬い粒子が配合されたスクラブも、やはり敏感肌には刺激が強すぎるアイテムです。
②のゴシゴシこするのと同様で、肌のターンオーバーを過剰にさせ、敏感肌が悪化します。
ただし、皮脂が過剰でいつもテカテカしてしまったり、ニキビができやすかったりする肌には低刺激なピーリングが効果的な事もあります。

敏感肌の正しい洗顔5つのステップ

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結局、敏感肌の洗顔はどうすればいいの…?と悩んでしまったかもしれません。
次からは、こうすれば敏感肌でも大丈夫!という洗顔方法をご説明します。

ステップ1. 肌にやさしい洗顔料を選ぶ

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まずは、肌にとって低刺激な洗顔料をしっかり見極めて探すところからスタートです。
基本的には、「敏感肌用」「低刺激」といった記載のある洗顔料から選びます。
特に、アミノ酸系の洗浄成分を使用した洗顔料なら、肌の潤いを保ちつつほどよい洗浄力を発揮するのでおすすめです。

ステップ2. 水かぬるま湯で洗う

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真夏の水道から出てくる水の温度くらいがちょうど良いぬるま湯です。
手を入れると冷たくもなく、肌を刺激するような熱さでもない程度の温度です。
お風呂で顔を洗う時は、湯船に張るお湯に水を加えて調節して洗うようにしましょう。

ステップ3. ほどよく泡立てる

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ステップ1で選んだ洗顔料は、ぬるま湯を加えながらほどよく泡立てて使います。
よくCMなどで見るような、両手いっぱいまで泡立てなくてもOK。
片手に乗るくらいのサイズをイメージして、洗顔料に水を加えながらふんわりとした泡を立てましょう。
市販されている泡立てネットを利用すると、短時間でほどよい泡を立てることができます。

ステップ4. なでるように洗う

やってはいけないワースト5の②でご説明したことの反対です。
顔は優しくなでるように洗うのがベスト。
肌と手のひらとの間に、ステップ3で作った泡をクッションのように挟みこみ、丁寧に顔の隅々までをなでるようにして洗いましょう。

ステップ5. しっかりと泡を流す

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最後に、しっかりと泡を洗い流すこともとても重要です。
肌に優しい洗顔料を選んだとしても、汚れを落とす洗浄成分が肌への刺激物であることに変わりはありません。
優しく洗った後は、できるだけ素早く完全に泡を洗い流します。
特に、髪の生え際や、フェイスラインは泡が残りやすいエリアです。
この辺りに、肌トラブルが起こりやすい場合は、この洗顔料の洗い残しによる影響である可能性も十分に考えられます。

乾燥しやすい敏感肌におすすめの洗顔料4選

それでは、いよいよ敏感肌におすすめしたい洗顔料をご紹介します。
まずは、乾燥タイプの敏感肌に最適な洗顔料から4品をピックアップしました。
泡立てに失敗しない、あらかじめ泡で出るタイプの洗顔料を中心にご紹介します。

ミュオ 泡の洗顔料

マイルドに洗うアミノ酸系の洗浄成分を使用していることはもちろん、保湿成分として国産の酒かすエキス、米ぬかエキスを使用しているところがユニークなミュオの泡の洗顔料。
ナチュラルなベルガモットなどの爽やかなハーブの香りが付けられていて、洗顔の時間をリフレッシュタイムとして演出してくれます。

ミノン アミノモイスト ジェントルウォッシュ ホイップ

ミノン アミノモイスト ジェントルウォッシュ ホイップもアミノ酸系の洗浄成分を使用し、洗い上がりもしっとりとする無香料の泡洗顔料です。
少量ながら抗炎症効果のあるグリチルリチン酸2Kが配合されているため、ピリピリした刺激を感じやすい敏感肌にもぴったり。

肌ラボ 極潤 ヒアルロン泡洗顔

特にパッケージに敏感肌用の記載はないものの、敏感肌にもおすすめできる隠れた名品がこちらの肌ラボ 極潤 ヒアルロン泡洗顔。
保湿成分のヒアルロン酸にこだわって、洗い上がりのしっとり感が強いのがポイント。
肌が粉をふくほどの乾燥に悩まされている時はぜひ試してほしい1本。

アトレージ AD+ 薬用フェイスウォッシュL

敏感肌のために作られたブランド、アトレージュ AD+。
液状なので、泡立てネットなどで丁寧に泡立てて使いましょう。
敏感肌に配慮したアミノ酸系洗浄成分とヤシ油由来の洗浄成分で優しく洗い上げます。
プラセンタエキスなど肌の潤いを保つ天然成分もたっぷり配合されています。

ニキビができやすい敏感肌におすすめの洗顔料4選

次は、皮脂の悩みを多く抱える敏感肌におすすめの洗顔料を4つピックアップします。
皮脂が多く分泌されるのは、肌の乾燥を補うためという一面もあります。
そこで、皮脂やニキビで悩む敏感肌の場合は、出すぎた余分な皮脂は落しながらも潤いはしっかりと保つ洗顔料を選ぶようにしましょう。
 

ファンケル 洗顔パウダー

発売から30年以上が過ぎ、進化を続けるファンケルの洗顔パウダー。
もっちりとした泡で、肌を包みこむように洗え、もちろん潤いを保ちつつ気になる皮脂をしっかり落せます。
“無添加主義”ファンケルの、敏感肌で悩む幅広い年代の支持されている洗顔料。

コラージュ洗顔パウダー

1970年代から無香料で敏感肌に配慮したスキンケア化粧品作りを続ける持田製薬グループのコラージュ。
ニキビができやすい敏感肌にも十分に配慮し、角質ケアのための洗顔パウダーは、毛穴の黒ずみやざらつき対策にもおすすめです。

キュレル 皮脂トラブルケア 泡洗顔料

すでにニキビができてしまっている肌なら、キュレル 皮脂トラブルケア 泡洗顔料がおすすめ。
有効成分のグリチルリチン酸2Kがニキビの炎症や、皮脂に過敏に反応する不快感をしずめます。
角質細胞間脂質の主成分であるセラミドケアもできる洗顔料です。

オードムーゲ 泡洗顔料 さっぱりタイプ

ニキビ肌のための拭き取り化粧水で有名なオードムーゲ。
ニキビに悩む敏感肌には、泡洗顔料 さっぱりタイプは特におすすめしたい洗顔料です。
肌にマイルドなアミノ酸系洗浄成分を使用しながら、気になる皮脂もさっぱりと落せます。

洗顔は敏感肌スキンケアのスタートアップ!

バリア機能が低下している敏感肌にとって、洗顔するとかえって肌に悪いのでは?と疑問に思うかもしれません。
確かに、洗顔をしすぎることは敏感肌をさらに悪化させる原因です。
反対に、肌にやさしい洗い方で適切に洗顔すれば、汚れを取り去りその後のスキンケアの効果もアップさせることができるのです。
敏感肌のスキンケアをより効果的にするためのスタートアップと考えて、丁寧な洗顔を心がけましょう。

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